歌姫はギタリストに恋をした゚*。㊤
―――!


車が信号で止まった時…
ふと窓から外を見ると、カップルが信号待ちをしている。

2人は手をつなぎ幸せそう・・


私は複雑な想いを抱えていた。




恋愛の歌詞を書き、女子から指示されている私だが…

まだ人を好きになったことがない。


中学の時にスカウトされ、それ以来ずっとトレーニングを重ね、そのままデビューした私。

恋愛をする暇なんてなかった…。



私が日々書いている歌詞なんて…妄想と他人から聞いたことばかり・・
実体験ではない。

そんな私を“恋愛の神”なんて呼んでくれるみんな…

なんだか申し訳ないよ…



仕事があるのは嬉しいけど、

私…このままで恋愛できるのかな?





だけど、このときの私はまだ知らなかった。













もうすぐ恋をすることを…
< 13 / 407 >

この作品をシェア

pagetop