歌姫はギタリストに恋をしたﾟ*｡㊤

“――♪♪―〜♪っ”


曲が終わり、私はステージの真ん中に立ち、ライブ会場を端から端まで見渡した。


飛び交う歓声から、泣きながら私の名前を呼ぶ声が聞こえる。

もうすぐ…ツアーが終わる。

また来年ツアーが始まるまで、みんなとは会えない…


目頭がぐっと熱くなりながら、私はマイクで話し始めた。




「今日は本当にありがとうっ！また…また来年・・・ゥｯ」


こらえていた涙が、私の目からこぼれ落ちた…。

歓声は大きくなり、みんなが私の名前を叫んでくれた。




「…また来年・・絶対会おうねっ！！！」

『『キャ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜！！！！』』


私はそう言って、ステージの袖に走って帰った。

歓声はまだまだ止む気配はなかった…。






「sAra.ちゃん〜！お疲れ〜〜！！！」

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