17歳の不良と6歳の殺し屋

雫の脳裏にコルトの姿が浮かぶ。
真っ白い肌。ふっくらした頬。クリクリの大きな瞳。綺麗に映える金髪にサラサラのショート。加え付けの天使の微笑み。

雫は思考を現実に戻し、テーブルで挟んだ向こう側にチョコンと椅子に座るコルダを見ようとして、途中でやめた。

「…なんで目を逸らすの?」

「まぁ、絶叫しないだけで上等よ」

「絶叫を飛び越えて沈黙してるの…」

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