17歳の不良と6歳の殺し屋
ガックリ机に頭を突っ伏したコルダに雫は慌てて弁解をしようとするが、
翡翠にその必要はないと止められた。
「それで、本題に入るわ」
腕組をして少し声をイラつかせた翡翠が言った。
本題という事で二人も姿勢を変える。
「…そう言いたい所だけど、その前に確認する事があるわ」
雫がなんだよそれ、と気の抜けた顔をするのとは裏原に二人の顔は真剣そのものだった。
「君が、銃器より前に話す事なんて珍しい事なの。何かあったの?」
その言葉に雫もハッとする。
「コルトかっ!!」
雫の声にコルダは「そういえば…」と雫に視線を向けた。
「何で、君は兄さんを知ってるの?僕に会う前に兄さんに会ったの?」
「会ったのよ」
コルダの問いに翡翠が答えた。そして一呼吸を置いて静かに語り出す。
「今さっき、コルトに出くわしたわ」
コルダの半開きの瞳が徐々に見開かれていった。
「今日、どうやら、雫のクラスに転入してきたらしいの。どうやらお前も知らなかった
みたいだけど。」
「な、なんでアイツが来てるのっ!!?」
「こっちが聞きたいわ」