17歳の不良と6歳の殺し屋
「それで、新しい銃なんだけどいいのないかしら?」

翡翠は机に片手を付いて覗き込む様にコルダを見ていた。コルダはそれにタジタジになっている。雫からして見ればそれは『早く出せやゴラァ!』と不良のカツアゲにしか見えなかった。

「翡翠、アンタ4丁も銃持ってんだから、それ以上必要ないでしょ?」

「私じゃないわ」

「へ?」

キョトンとした顔をする雫に翡翠は重く溜息を吐いた。


「だから、お前の銃を買うのよ」

「わ、私の?!」

「そうよ」

「い、いらないよ!シグあるし」


慌てて両手を振るが翡翠はさらにイラついた声を上げた。


「お前…銃たった一丁で敵陣に乗り込む気?」

「自殺行為なの」

「うぅっ…」


(た、たしかに…)

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