17歳の不良と6歳の殺し屋
「で、何かあるの?ないの?」

「…これなんか、どうかな…なの」

コルダは後ろのほうから黒いケースを取り出した。それをパカッと開けてテーブルの上に置く。


「タクティカルマスターなの」


少し変った形の銃が出てきた。特に握る所が手の指に合わせたようにボコボコとヘコんでいる。
見た感じでは、雫の手に馴染みそうであった。

「ふうん、お前に雫の話をしていたのは正解って所かしら?」

「どういう事?」

「なんでもないわ」


素っ気無い翡翠に少しムッとしていると、コルダは銃の説明をしだした。


「元々米軍正式採用の軍用中ベレッタM92Fをベースにして作られたのがコレなの。フィンガーチャンネル付きラバーグリップ装備でより手に馴染むデザインになってるの。弾は9mmパラベラムでマガジン装備数はダブルカラアムで15発。最も平均的な兵器なの。」


「なんか翡翠みたいな説明…」

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