17歳の不良と6歳の殺し屋
時計の針が朝の7時を差す頃。
雫の部屋のドアが開いた。
三人は驚きに目を見開く。三人は雫の部屋の前でひたすら待っていたのだ。誰一人声をかける事ができず、ただじっと待っていた。
それが、今の雫に出来る唯一の事だったから。
そして今、その堅く閉ざされた部屋の扉が開いた。
雫は唖然と己を見ている三人に笑った。
「さぁ、こっちもやりに行こうか」
ニッと強い笑みを浮かべた。
それは嫌味な笑みなのに、どこかさわやかで…雫の心が逞しく崖のような階段を駆け上がったかのようなそんな強さが溢れていた。
それに三人も同じように笑う。