17歳の不良と6歳の殺し屋
翡翠は体温計を持ったままはぁっと深い深い溜息を吐いた。

「あ~まったく馬鹿ね。何故馬鹿が風邪を引くのかしら?まったく理解できないわ!!」

いやいや、馬鹿とか言うな!誰だって風邪くらい引くわ!

「ほんっとに、いきなり死にそうな声で助けてなんていうから、こっちは慌てて来たっていうのに!」

いや、マジ死にそうなんですよ。翡翠さん。

「大体自分の健康管理も出来ないだなんて…呆れて物が言えないわ!!」

散々ハードな事させといて何を言うかこのガキャ…

「あ~もう!何か欲しいものは?!」


翡翠は甲高い声で怒鳴った。それに対して私以外の人間の声が返って来る、

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