17歳の不良と6歳の殺し屋
結局、雫が病人だと思っていないような騒ぎようで3人の看病が始まった。
あーでもない。こーでもない。
全員が飛んでもない事を言い合うのだ。
それに対して、雫は呆れ半分に笑って「やめてくれ…」と小さく言ったりして。
だって仕方ないのだ。
雫はこう友人に看病などされた事なんてない。
照れくさいものだ。
そして、この3人もまた始めて人の看病をする。
ああ、人に心配したりされたり。
今まで経験した事の無い未知の世界。
もちろん、まったく知らないものではないけれど。
こんなに当たり前に出来る自分が今ここにいる。
それはとても素敵な事。