17歳の不良と6歳の殺し屋
けれど、やはり雫とて一般常識を持った身。頭で理解はしていても、納得はいかなかった。
潜入なんてした事もなければ、相手はヤクザ。大きな組織である。
しかも最もデカいとなればまた話が違って来る。
しかもそれをたった三人で決行するというのだから。
「大丈夫よ。デカいと言ってもここらではの話なんだから。実際は、私たちからしてみればとっても小さい所よ。それに後片付けは別のがやるんだから。私たちは暴れるだけよ。簡単でしょう?」
言いながら翡翠は銃の手入れをした。
どこが簡単なんだと雫は疑いの目を翡翠に向ける。
「雫は深く考えすぎなんだよ。そんな難しい事じゃないって!」
ハリスが笑いながら言って来る。いや、ここは言う事は逆なんじゃないのだろうか?
甘く見ない方がいいじゃないのだろうか。