17歳の不良と6歳の殺し屋
そんな中、決まったのはこうだ。
三人はお互いに別のルートからアジトに乗り込む。
爆弾が仕掛けられているのは全部で24箇所。
固めておいてあるので、ある一定の場所に行かなければ問題は無い。
まず。真正面から翡翠が乗り込む。一番目立つ行動に出る。
ハリスは裏から忍び込む、バックルームを奪い取る。(監視カメラなどの操縦場)
雫はただひたすらに、敵の頭を狙う。
三人の落ち合う場所もその頭のいる場所だ。
「そう、簡単にいくのかな…」
やはり雫は不安が隠せなかった。
確かに、雫達がこれまで敵無しの状態だった。
だが、流石にこれは多勢に無勢にも程があるというものだ。
そこへ、翡翠は静かに言った。
「雫。いい?もう手続きは終えてるのよ?私が、負ける戦いに身を投じると思っているの?」
力強いその言葉に雫はやっと下がった眉を引き上げて頷いた。
「うん、わかった」