17歳の不良と6歳の殺し屋
「私ら、不味いんじゃない?」
私の言葉に翡翠は無表情で応えた。
「大丈夫よ。家の中にいればね。あとはこっちの専門がもみ消すし」
ハリスは大きく口を開けてあくびをしていた。
(嗚呼、とんでもないモンに絡まれたなぁ…)
と今更ながらに嘆いてみる。
「それにしてもサツが来るなんて早くないか?」
「そりゃ、あれだけ暴れてたら誰か通報するだろうよ」
「最後の爆弾のせいで野次馬がゾロゾロ出て来てる…まるで虫の大群ね」
「はぁ…」
私は重く溜息を付いた。
(こりゃ、明日辺りマスコミが凄いぞ…母さんが耐えられるかな…?せっかく最近元に戻りつつあったてぇのに…)
私は、痛む頭を抑えて唸った。