17歳の不良と6歳の殺し屋
「私とハリスはただの友人よ。今回の仕事は私が一人で受けたもの。だから彼は関係ない。確かに私は任務失敗及び、裏切りの場合は死罪だけど、今回は私に非はない。向こうが勝手暴走したんだもの。それならボスは何も言わない」


「ボス?」


「そう、私のね」

「あの馬鹿息子の親父?」

「まさか!」


翡翠はありえないっといった感じで両手を広げた。

「あんなのがボス?冗談じゃない。あれはただのカモ」

「そう、なんだ」

「ボスがそいつから大量の金で依頼を受けただけ。」

「翡翠にもボスっているんだね」

「どういう意味?」

翡翠は少しムッとした表情をしていた。私はそんな翡翠の瞳を見ながら思った事をそのままに話してみた。


「翡翠はなんかフリーの殺し屋って感じがする」


そう、鳥のように自由に飛びまわる…

私の言葉にハリスは笑って「間違っちゃいねぇな~」と言う。
翡翠は少し首がうな垂れて表情がわからなかったがすぐに顔を上げて


「ボスだとは思ってないけどね」


と言った。
私はそんな事を言っていいのかな…なんて思いながらあえて、それについては黙っていた。

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