17歳の不良と6歳の殺し屋
しばらくして、雫は部屋に戻って来た。

「お待たせ」

熱いお茶を二人に出しながら雫は入って来た時に退いてくれたハリスが居た場所に腰を下ろした。因みにハリスは翡翠の隣にいる。

「遅かったわね」

翡翠が言うと雫は頭を掻きながら説明をし出した。

「あ~ごめん。買って来た荷物を冷蔵庫に入れて。それから簡単なスープを作ってたんだ。母さん用に」


「ヒュー、やっさしい~!」


冷やかすハリスに雫はギッと睨みつける。

「仕方が無いでしょ、私しか頼るもんがないんだから。それに毎日違う男を引っ張り込まれるよか全然マシね」

「その通りね」

翡翠はお茶を啜りながら同意した。



「それで、話ってのは?」
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