17歳の不良と6歳の殺し屋
翡翠の台詞に雫の喉がゴクリと鳴った。
それを見たハリスが先程、翡翠と話していた時の事を思い出した。


(Uomo-mangiando…人食い……)



「雫、あなたにプレゼントよ」


翡翠は自分の足元に置いておうた小さな黒いアタッシュケースを取り出した。
ハリスの表情が強張るが誰も気にしなかった。

「これよ…」

差し出されたアタッシュケースを雫は吸い寄せられる様に見た。
そしてそれを恐る恐る両手で引き寄せる。

「開けてみて。貴方のためだけのモノよ」

甘い言葉を囁き続ける翡翠。雫はゆっくりと手を動かしカチッと音を立ててそのアタッシュケースを開いた。


「…これって…!!」
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