17歳の不良と6歳の殺し屋
「美しいでしょう?」

入っていたのは銀色に輝くモノ。



「スイス製のSIG P210-6…世界初のシングルオートよ」


言葉の通り美しく、真新しい銃器だった。
ご丁寧に銃弾もキッチリ入っている。
雫はなんのためらいもなしにその横たわる銃器を手に持った。


「…私の…銃…」

「そうよ。流石に銃に拳やナイフはキツイし…慣れれば便利よ。私なんか愛おしくてた
まらないもの」


「…シグ……」


「お前に必要なものよ」

「私に…?」


そう呟いた雫にパッと翡翠は雫の手の中の銃…シグを奪い取るとサッサとアタッシュケースに閉まってしまった。

「あ!」

「お前が仲間になればの話だけど」


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