17歳の不良と6歳の殺し屋
「次はこれ」

翡翠が取り出したのは真っ黒い銃だった。先が少し細身で中型のどこか馴染みのあるように思えた。

「これは、ワルサP38よ」

名前を聞いて雫はどこかで…と頭を悩ませていた。それに気付いたハリスが雫に言葉を投げ掛ける。


「ルパンの銃だよ。」


「ああ!」

突っかかってた所が取れたようでポンッと手を叩いて雫はそれだ!と少し声を弾ませていた。
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