17歳の不良と6歳の殺し屋
「コルトです。どうぞヨロシク。」

ニッコリ笑う少年。その姿は可愛らしく金色の丸めに短く切り揃えられた髪に大きなクリクリの瞳に笑顔がとても似合う。これで女の子なら男子が萌えーー!!と叫びそうな。いや、これはこれで腐女子が萌えーー!!と叫ぶような。そんな男の子だ。

背は恐らく雫の頭半分くらいに低い。
そんな彼の挨拶に教師は付け加える様に言う。

「コルト君は、前に四組に転入してきたコルダ君の双子の兄だそうだ」

その瞬間男女問わず誰もが絶叫した。
「ありえない!!」と。しかし、状況のわからない雫はただただ、その声に困惑するだけだった。
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