イケメンゴースト

数分が過ぎて
純が帰ってくる。

「杏の携帯…これだよな?」 「うん」

手には私のピンクの携帯を持ってる。

「…データとか、まだ入ってるんだろ?」
「うん」
「捨てたりすんなよ」
「うん」

純は携帯からSDカードとか、他にもデータの入ってる物を取り出して、袋に入れた。

「話してくれないか?」
「うん」
「夏と何があったの?」
「うん」

 「杏!!!」

大きな声で名前を呼ばれて
放心状態だった頭がゆっくりと動き出す。
< 155 / 346 >

この作品をシェア

pagetop