イケメンゴースト
「ひゃぁっ」
いきなり純に手を引かれ、
横になっている純に乗っかる体勢になってしまった。
「夏に……」
急に純に抱きしめられる。
「夏に、もしものことがあったら………俺が子供の父ちゃんになる。……ダメか?」
「………」
他人に言われたら絶対、拒否するだろうけど、
純の言い方は、
優しくて
切なくて
誰かが支えてあげないと今にも壊れてしまいそうなくらい細い。
だから私は、小さく…だけどしっかり頷いた。