イケメンゴースト
「母さん。
杏は今、妊娠してる。
それで……」
ただいま
私は夏の家の中
そして夏のお母さんを説得中
「ちゃんと育てられるの?」
「それは、学校辞めて働く!!」
「辞めなくていいわよ。
夏の決意を確かめたかっただけ」
夏のお母さんは
優しく微笑むと
夏の肩に手を置いた。
「しっかり杏ちゃん助けて
守ってあげるのよ」
「うん」
「私もお婆ちゃんかぁ……。
まだ35なのに」
夏の肩から手をおろして
私の手を握ってくる。
「杏ちゃん、頑張ってね。
わかんないこととかあったら
いつでも聞いてね」
「はい。」
夏のお母さんは
夏と私の決意を確かめてから
ゆっくり頷く。