イケメンゴースト


「夏ぅ〜〜〜〜〜〜!!」


空に向かって
叫んでみたら
なんだか心が軽くなった気がした。

それから検査室の前に戻ると
夏のお母さんはいなくて
 かわりに手紙が置いてあった。

【さっきは取り乱しちゃってごめんね。
家に帰って少しよく考えてみて
落ち着いたらまた来るわ。】

手紙を読み終えると
急に肩の力が抜け、
私は力無く椅子に座った。
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