ココとマシロ
「なんでもない!」
「え?」
「なんでも、なんでもないんだから!」
突如響き渡る、大きな声。ココの切羽詰まった、大きな声。
「なんでもないって…ココ、」
「大丈夫だもん!」
「?」
「コ…、わ、わたしだって、大丈夫なんだもん!」
「?、わたし?」
「マシロが居なくたって、わたし大丈夫なんだよ!一人で出来るんだから!」
「!」
「だから、だからマシロ、平気だよ!いいの!もういいよ!ココ、一人で平気だから!」
そう言って、一人走り出したココ。思わぬ状況に、マシロはただただ呆気にとられてしまった。