ココとマシロ
「うん…そっか」
「ココ、嫌だな。独りは嫌だな」
そう力なく呟くココの涙は止まっていたが、先程よりも落ち込んでいる様子がマシロには見て取れた。
「マシロも来てくれれば良いのに。そしたらココは独りじゃないのに」
「うん」
「マシロも一緒に行こうよ。前は来てくれたでしょ?」
「………」
縋るようにマシロを見るココに、マシロは困ったなぁ、と内心思う。転校する前までは独りのココと共に通学し、一日中そっと傍に居た。出来ない事では無い。だからどうしてもと言うのなら行ってあげても良いんだけど……
「……ココは、頑張るんでしょ?」
「………」
「言ったよね?今度は友達沢山作るんでしょ?」
「………」