ココとマシロ
「え、で、でもエミカちゃん、さっき気味悪いって…」
「行かないの?」
「いや、でも先生がダメって…言ってたんだよね…?」
「じゃあわたしは行くよ」
「え?あ、ちょっと」
笑華は問答無用とでもいうように、スタスタと迷い無く野道へ向かって足を進める。そんな笑華にココは戸惑うばかり。
しかし戸惑っている暇など無い。こうしてここで迷っているうちに笑華の背中は暗闇の方へとどんどん小さくなっていく。
「ま、待ってエミカちゃん」
ココは思わず走り出した。ココも踏み入れてしまったその一歩。しかしココは気づくべきだった。