ココとマシロ


マシロがもうどうでもいいといった様子で告げた言葉。それを聞いたココは一瞬キョトンとしたものの…その表情はみるみるうちにパァッと明るいものへと変わっていった。


「そうだ、ココにはマシロが居るもんね!」


嬉しそうにそう言って、ココはマシロの手を取った。そうだ、ココには誰も居なくてもマシロが居る。マシロはココとずっと居てくれる。だからもしダメになっちゃっても大丈夫、独りじゃない!頑張れる!


「マシロ!ココ頑張るね!頑張って友達作るからね!」


……?


「……うん。まぁ、そうだね。頑張って」


この流れでなんでそうなるんだ。と、マシロは首を捻った。

でも――ココが元気になったなら、まぁいっか。


「頑張るぞー!」と、前を活き活きと歩くココを見て、マシロはやれやれと笑った。


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