ココとマシロ
「っ…!」
その言葉に、美波はカァッと顔を赤らめ、怒りの矛先を笑華へと変える。
「何よ幼なじみだからって!直哉君の話にいちいち首突っ込まないでくれる⁈ 」
「いや、いちいち突っ込んでないし、そのつもり無いし」
「突っ込んでるじゃない!さっきまで篠宮さんの事嘘つきだって嫌ってたクセに、こうゆう時ばっか良い顔しないでよね!」
「どうせ直哉君からの自分の印象良くするためでしょ⁈ なんでもありな訳?最低っ」そう言って、美波は笑華を睨みつけたまま鼻で笑ってみせる。
そんな美波の言葉に、態度に…カッチーンと、笑華の中で何かがキた。
「…あたしが、直哉の…?このあたしが直哉からの印象を良くするためって……?」
すると笑華は上から見下ろすように美波を眺めて、笑った。「ハッ、んな訳あるかよ」
「直哉なんて眼中にないっつーの。失礼な奴」