ココとマシロ


……面白い?いや、面白いというか、なんというか……


「ついって感じ」

「?、何が?」

「いや、こっちの話」

「?」


そして「つーか篠宮サン」と、直哉は立て直す。そうそう、これが言いたかったんだ。


「鈴木の事、気になる?あ、鈴木ってさっきの奴」

「気になる?……うん、気になる」

「んじゃあ行こうぜ。鈴木んとこ」


「多分アイツ、図書室に居んからさ」そう言った直哉はスタスタと歩き出し、ココは返事をする間もなく、慌てて後を追った。


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