ココとマシロ
ど、どうしよう!なんで?なんで⁈
祐子は落としていないか辺りを軽く見回してみたがそれらしきものは見つからない。
次に自分の通学用鞄の存在を思い出し、もしかしたらそっちに入れたかも…と、鞄を探ろうとするが、それすら手元に無い事に気が付いた。
!、そうだった、鞄はまだ教室に――、
「お?やっぱ居た、鈴木」
「っ⁈ 」
ここでは絶対に聞くことが無いであろう声が一つ。
「あ、本当だ!すごいねマキ君!」
……いや、二つだ。
祐子が恐る恐る声の方へ顔を向けると、そこにはやっぱり予想通りのこの二人、直哉とココが居た。