世界で一番愛してる


学校を抜け出したぁたしは、無意識に、近くの橋の前に立っていた。


ここなら、川の流れも速いし、いけるかも。


橋に手をかけた時…


ポケットに閉まった、携帯が鳴った。

新着メール1件。


メールの相手は、さっきのサイトだった。

書き込みに、コメントがあったらしい。


接続して、コメント内容を見てみる。

《まぁ、恋なんてそんなもんじゃねぇの?
でも、お前、死ぬとかバカな事、考えんじゃねぇーぞ
人間、生きてりゃ良いことある!》

ぁたしが今置かれている状況と一致して、この人がどこかで見てるような気がして、辺りを見回す。

でも、そんな感じの人はいなくて…


なんてバカな事をしようとしていたのだろうと、つくづく、反省した。


コメント返信。
《ありがとう
おかげで、正気になった》


知らない人だった。
初めて出逢った人だった。

ぁたしの運命の相手は、こんなにも近くて、こんなにも身近にいたなんて…







< 10 / 11 >

この作品をシェア

pagetop