世界で一番愛してる
「麗華
大丈夫?」
「後から呼び出しじゃん」
「頑張ってね」
「早くやろ!」
クラスのみんなが、ぁたしに駆け寄ってくる。
なんだかんだで、みんな優しいんだよな。
だからぁたしは好きなのかも。
この1年2組が。
ピー。
笛の合図で、バレーの試合開始。
「マジ疲れたー」
「麗華、長野…」
扉の前に仁王立ちした長野が待っていた。
「ちょいトイレ」
「早く戻って来いよ」
「はぁーい」
不適な笑みを長野に残し、階段を駆け上がり、荷物をまとめ、翔子の元へと猛ダッシュ。
「翔子!
帰んぞ」
「了解」
翔子の準備が終わったとこで、今度は下駄箱へ猛ダッシュ。