彼の隣に生まれついたのは、偶然じゃなく必然だった
・・・
「…ねぇ、祐輔。」
「ん?」
「そろそろ、離してくれないかな?」
「…やだ。」
うぅっ///
あたしは今、祐輔に後ろから抱きしめられてる状態で。
祐輔の膝に座らされてる。
しかもジャグジーの中。
そう、当然服は着てなくて…
せっかくだし、ジャグジーには入りたかったけど。
こんな状態、恥ずかしすぎて耐えられないんですけどっ!
祐輔ってば、いつからこんな大胆になったのっ!?
昔は、こんな慣れた感じじゃなかったのに。
そう思ったら、何かちょっとモヤモヤする。
複雑な気分。
「杏里の肌気持ちいーな。」
「はぁ?///何言ってんのよ、バカっ!エロ男っ!」
「男はみんなエロいんだよ、それが健全な証拠だろ?昔は恥ずかしくて言えなかっただけ。オレもガキだったなぁ。」
そう言った祐輔の横顔は、何だか少し懐かしそうに笑ってた。
「昔の祐輔のが、可愛かったのにな。」
あたしは少しふてくされながらそう言う。