彼の隣に生まれついたのは、偶然じゃなく必然だった
そんなあたし達が、お互いの気持ちを打ち明けるのには数年かかってしまって。
中学の時の祐輔は、恋なんかくだらねぇなんて言ってる感じで。
部活のサッカーしか興味がなかった。
オマケにあたしが彼女って事になってたから、女の子がよってくるなんて事があまりなかったんだけど。
高校に入ってから、あたし達の環境は少し変わった。
二人共、この辺の子なら誰もが狙う公立の高校に無事合格。
でも小、中と一緒だった友達はバラバラになり。
知らない人が増えた事により、祐輔はモテ始めた。
だって祐輔家族は、あたしの家族とは比べモノにならない程、ハンパなく外見が良くて。
祐輔はその辺のアイドルなんかより可愛い顔してたから。
女の子は大抵みんな憧れてた…
