誓うよ、永遠に。



私と渉の声がかぶった。




『私達の子どもじゃない』




その言葉が私の頭の中で何度もくり返された。



ママは私の様子などお構いなしに話を進めた。



「私には1つ年の離れた姉がいたの。


そして、颯太にも1つ年の離れたお兄さんがいた。



桜と実さんっていうの。

2人は高校の同級生で同じ大学に進学したのを期に交際していた。



2人がいたから、私達は出会うことが出来た。


そして私達が大学3年の時、お姉ちゃんが妊娠をした。


実さんとお姉ちゃんは大喜びで悩んだ末に、大学を辞めてその子を産むことにした。



そして、私が大学4年になった4月に子どもが産まれた。




< 118 / 166 >

この作品をシェア

pagetop