誓うよ、永遠に。
私と渉の声がかぶった。
『私達の子どもじゃない』
その言葉が私の頭の中で何度もくり返された。
ママは私の様子などお構いなしに話を進めた。
「私には1つ年の離れた姉がいたの。
そして、颯太にも1つ年の離れたお兄さんがいた。
桜と実さんっていうの。
2人は高校の同級生で同じ大学に進学したのを期に交際していた。
2人がいたから、私達は出会うことが出来た。
そして私達が大学3年の時、お姉ちゃんが妊娠をした。
実さんとお姉ちゃんは大喜びで悩んだ末に、大学を辞めてその子を産むことにした。
そして、私が大学4年になった4月に子どもが産まれた。