誓うよ、永遠に。



実桜は、右手で真上にある俺の頬に触った。




「ぅん///


渉こそ、いいの??
私で……」




実桜の声は少し不安そうだった。




だけど、俺にはその声
さえも、愛しくて堪らなかった。





俺は、返事代わりに
実桜の唇に、触れるだけのキスをした。




そして、俺達は
身も心も初めてひとつに
なれた。




実桜は、痛かったのか
大量の涙を流していた。




俺も、初めてで
どうしていいか、わからなかったけど…。




お互いが、繋がった温もりだけは、感じることが出来た。



俺たちは、ただこの瞬間を精一杯幸せに生きた。





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