☆双子の恋☆
9時前にリビングに居た私と瑠奈にお母さんが

[出かけるから寒くない
格好で出ておいで。荷物を持ってね]

って言った。瑠奈は軽くうなずいた。

でも、私は返事も頷きもせず、ずっと雑誌を読んでいた。

ガチャッ

<お母さん外に行ったね・・・>

「ん・・・。そろそろ、外に行くかぁ。」

<そうだねぇ♪>

ガチャッ

<あ~あ、この家ともおわかれかぁ> 
「寂しいの?」
<うん。瑠亜は寂しくないの?>
「わかんない」

[2人とも早く車に乗って。]
<はーい>
「ぅん」

ガチャッ

[んじゃぁ、いきますよーぉ☆☆]
<はぁい>

それから、一時間くらい三人ともだまっていた。

<あとどれくらいで着くの??えっと・・・りゅう・が・・・。>

瑠奈が戸惑いながら言うと、お母さんが車の中で大笑いしていた

「龍ヶ丘高等学校だろ」

私がそう言うと瑠奈が

<あ・・・。そうそう、それだぁ。ってか、瑠亜イライラしてるぅ?>
「あぁ?」
<ほらぁ・・・!瑠亜ぁ。イライラしてるぅ!>
[ほら、二人ともそろそろ着くよ!]


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