『果たしてオタ女は、リア充イケメンと恋に落ちるのか―目黒沿線 恋模様―』
恋愛に興味がないというのは嘘だが、
恋愛で傷つくことを何よりも恐れている。
経験から学んだと言うより、よく周囲から聞こえてくる痴情のもつれに耳年増になってしまった。
そこから臆病になりながらも客観的に物事を推し量ることもできた。

信じきれなくなったり、相手に失望したり、
自分も信じてもらえなくなったり、
相手に失望されたり、
人間はそんな不安定な感情に振り回されて
一生に深い傷を負い、
その傷と闘いながら
生きていくのかと思うと、
そんな人生を謳歌なんて出きるわけがない。

だったら傷つけることのない、
そして自分本位に事が運べる趣味というものを大切にすることが
傷つかないし、相手なんて要らない。
相手だって傷つかない。
この世に男なんていなければいいのに、
とまでは思わないが、
全人類が、少なくとも私は、
恋愛をする必要性はないだろうか。
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