ココカラハジマル
少しだけ日に照らされて、明るい髪
大きな黒目に繊細な鼻筋
綺麗に整えられた色素の薄い眉
綺麗な顔立ちにすらりと長い身長。
制服のブレザーは、きっと誰よりも
似合っていると思う。
わー…
こんな人ほんとに世にいるんだ…
彼はきっとモテるのだろう。
確かあの日も女がいたことを思い出す。
私の住んでいる世界とはきっと
違う人間なんだ…
彼は爽やかにSAクラスに入っていった。
呆然と立っている私。
チャイムの音に体が目を覚ます。