ココカラハジマル
『・・・え、・・・ねえってば、』
気がつくとチャイム。
そして後ろからツンツンされていた。
「わあっごめんなさい。な、何?」
ボーっとしすぎてたみたい…
『プリント回してくれる?』
「・・はい、ごめんね」
プリントを手渡し、前を振り返ろうとした
『ううん、ありがと。ねえ西宮さんだよね?
私、野々村 瞳【ノノムラ ヒトミ】ヒトミって呼んで。』
「瞳?
私、西宮莉玖。莉玖でいいよ。」
『うん、莉玖よろしく。』
彼女、瞳はスラリとした体と大きな目。
凛とした雰囲気が落ちつける気がした。
このクラスは、どんな一年になるのだろう。
似合わない事を思ってしまった。