ココカラハジマル
『ねえ、要って呼んで?』
「えー・・・」
『じゃあ莉玖って呼んでもいい?』
「どうぞ?」
『莉玖、要って呼んで?』
「今度ね。」
『もう言っちゃえよ、』
そんなくだらない会話、ちょっとだけ楽しくて
びっくりしている自分。
階段を下りて、昇降口を出るときに彼が言った
『俺、寄るとこあるし。またね莉玖』
「ばいばい、」
なんだか不思議な一日。
分からないけれど瞳と逢沢 要と出会った
不思議な一日。
いつものわざは使わなかった、
作り笑い。
なんだか楽しいだと感じた
人との関わり。
別に闇だったわけではない。
でも光ろうとはしない、私の人生。
モノクロの世界に少し色が見えた
あたらしいアシタに・・・・-