ココカラハジマル
でも今日は違くて・・・
『莉ー玖っ、おはよ。』
もうすぐ学校に着く、10mほど手前で
誰かが私の肩に手をかけた。
「あ、瞳おはよう。」
『昨日はあのあとすぐ帰ったの?』
「うーん、そうだね・・・」
『なにかあったの?!』
「いやーないよね・・・」
『分かりやすい!何があったの?』
「どうして?私のことに興味があるの?」
『ふふっ、莉玖友達できたことない?うーん…違う、深く関わってこなかった。そうだよね?』
ドキッ!
「・・・まあ、私なんかに興味ないんじゃない?」
『だからだよ!そう思って人に気を使って生きてるからだよ?』
気がつけば校門をくぐり終えていた。
人と話せばこんなに早く着くんだ。
「どういうこと??」
『周りのこと見すぎってか・・・莉玖は気を使ってるつもりでも周りは逆に気を使ってるんだよ』
なぜだか一生懸命な瞳。
「え?なんで?」
『もーとにかく莉玖は、美人だから話しかけるなオーラ出てるの!』
「・・・っそうなの?ていうか美人じゃないし、オーラ出せないよ?」
『…意外と…天然なのね?
ま、悩みなさい。私は友達だから、莉玖の。』
そういって瞳は教室に入った。
「・・・うん。」
瞳は本当に大人っぽくて、見惚れてしまうほど綺麗
それに、“友達”になってくれたみたいだった。