ココカラハジマル
『あんた誰?』
「いやーあのー…私は…」
『女?あんた昨日の女なの?こんなブスのどこがいいの?もう関係ないけど』
女が一方的に話している。
とても美人なのだけれど
何の苦労もなさそうな顔。
自信が顔に出ている。
苦手な人種だなあ…
ん?その前に私なんで
勘違いされてるの?
『違うよ麻衣華。その子は関係ない、お客さん。』
男が出てきた。
女はマイカと言うらしい。
私に『あっ、』っとびっくりした顔をして
何も言わず出ていった。
『ごめんね?いらっしゃいませ。』
「………あの、私、失礼します。」
出ていこうと頭を下げ一歩後ろを向いた。
『本当に申し訳ございません。あの…すわって?』