*恋の味[上]*【完】
転校生
学校につくと、もう2時間目の途中だった。
遅れたからには定番の言葉。
「遅れてすみません」
一気に浴びる視線。
一応見渡す。ね?
みんな視線いたい………よ?
え?どういうこと?
「おーう!遅いぞお前!新学期から遅刻なんてよ〜」
ガハガハ笑う教師。
この時間はアリもんの授業だったらしい。
ってそれよりも!
「お、忘れてた!転校生だ」
いやいや、忘れてたなんて言わなくていいから。
ってか、私の目線先、もろ転校生だし。詳しく言うと、私の隣だし。
「倉橋 蒼空(クラハシ ソラ)だ」
あ、そうですの。
なんか睨まれてない?
じゃなーくーてー!
「なんで?この人クラス間違えたんじゃない?」
「あ?」
うん、きっとそうだ。
あってる。YES!
周りのみんなもそうでしょ?と思い、辺りを見回すとみんな顔引きつってる。
1人を除いては。あ、2人か。
転校生と雷斗以外。
え?なんかヤバいこといった?
雷斗は爆笑中だけど。
新学期そうそうピンチ?!