*恋の味[上]*【完】


病院の近くは細い道だから、大通りの安全な道に出た。

この大通りにはCafeとか、レストランがたくさんあるから、夫婦とか、その子連れたちで占めていた。

あー、いい匂い。お腹すいてきた…。

レストランはキツいから、Cafeに行こっか。

いい匂いがする方のCafeに来た。

「いらっしゃいませー!」

中から店員さんの元気な声が聞こえる。

んー、やっぱりいい匂い!

「席をご案内いたします」

あ、ご案内されるんだ。てっきり自分で行くのかと思った。

「ご注文はお決まりでしょうか?」

え、早くない?ま、いつものを頼もうか。

「カフェオレで」

「かしこまりました」

Cafeだけであって、対応も上品だな。

私は商品が来るのを、大人しく待つことにした。


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