*恋の味[上]*【完】
屋上につくと、綺麗な青に囲まれていた。
私は快晴の中、他界するのか。
生きたくても生きれない人がいるなか、精神の弱さで死ぬ。
死ぬと言う意味がどれほどのものか、何度もこの目で見てきたのに。
病室で、もう息さえしてない人間に、何度も何度も呼び掛け、泣き続けていた人々。
たくさん、嫌というほどみてきたのに。
たった一つしかない“命”を大切に考えれなくなっていた。
みんなは、私と関わって良かったですか?
私と関わりを持ったことを後悔していませんか?
私は絶対後悔しません。
私は…幸せものでした。
目を瞑って、静かに堕ちた…。