*恋の味[上]*【完】
……――帰宅
「ふぁ〜つかれた!」
家に帰ると、やっぱりボロい。
普段、あの学校にいたら余計思う。
ってか、汗かきすぎたなぁ。
集合時間まで、あと2時間もあるし!半身浴でもしとこ!
……――雷斗Side
疲れた。いや、疲れすぎた。
家に帰ると、執事とかいう職についてるやつが迎える。
……気色わりぃ。
「雷斗様。入浴の準備ができました」
「………あぁ」
基本、執事は嫌いだけど、昔から2人のときは素で絡みあえる真田(サナダ)っていう、まぁ二十歳くらいだと思うけど、コイツはいい。
思いだすな……真田っていったら、俺が丁度荒れてたときに入ってきて、あまりにもひでぇ俺に唯一キレてくれたやつ。
最初は驚いたけどな。
別に嫌いじゃねぇ。
表では「雷斗様」とか言ってっけど、裏では呼び捨て。
頭のいいコイツには使い分けは簡単だろうがな。
「雷斗、どうだったか?久々にイイ汗かいたんじゃねぇの?」
「まぁ、中学んときよりはマシだ」
「はっ素直じゃねぇの」
つくづくムカつくやつ。
「打ち上げあんだろ?」
「………まぁな」
「ふっ楽しんでこいよ」