*恋の味[上]*【完】
告白……?
「で、ここに私を連れ出してきて、どういうつもり?」
珍しくテンションの上がってる由良を見れるチャンスなのにっ!
「つまらなそうだったから?」
「他にもあるでしょ?」
なんか、そんな気がする。
女の勘ってやつ?とか、格好つけてみる。
「ははっ、さずが学年1位。まぐれじゃねぇみてぇだな」
「お褒め言葉、どうもありがとう。本当の理由、いってくれない?」
あたしが頭いいのもあるかもしれないけど、暁も案外単純。
顔にでてる。
「お前…さ、……俺のこと…どう思う?」
「俺様で強引な自己中くそ暁」
もちろん、本音を吐いた。
「うわっ、ひでぇな。……ま、そういう意味じゃなくてよ……。なんっつーの?……恋愛感情?みてぇなやつ」
「レンアイカンジョウ?」
「俺、漢字で言ったじゃねぇか」
意味がわからなかったら、一度カタカナに戻すべきでしょ!
「恋愛感情って、何がいいたいの?暁が好きか嫌いか?」
「は?……まぁ…そうなんじゃ…ねぇの?」
顔真っ赤ー。……なんか……気持ちわるっ!(←失礼)
「え?嫌い……」
「おまっ…「だったのにね……」
………………。
キョトンとした顔をする、暁。
私にはアホッ面にしか見えないけど……。
「どういういみだよ……」
案外馬鹿みたい。
むふふ……