*恋の味[上]*【完】


私は捕まれてた腕を振り払って、下駄箱を探しに歩きはじめた。

ムカつくムカつくムカつくー!

なんなの?!あの人!

顔はよくても口悪すぎ!

「そっちじゃねぇよ」

「うっさいわね!校舎内見学するの!」

「へぇ〜。じゃあ、あんたのせいで入学式めちゃくちゃになってもいいんだ?忘れてないよね?新入生あいさつ」

あ!やばい!

「そっそんくらいわかってるわよ!」

嘘。忘れてました。

「俺近道しってんだけどな〜」

〜〜〜っ!

「とっとと進みなさいよ。」

私は、しぶしぶ奴についてくことにした。

だって、初日遅刻なんてありえないでしょ?ましてや代表が。

「はいはい。お嬢様」

なんてまた意地悪な顔をしながらも手を握る。

「仕方ないから手かしてあげる」

はい、生意気ですみません。


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