*恋の味[上]*【完】


……――それから2時間。

くだらない話をしていた。

っていっても、私と由良と千年くんだけで、雷斗は寝ていた。

「わぁー、海だ!ねっ!海が見えるよ!」

もはや私は興奮状態。

「ったく。どこの子供よ」

ここの子供です。

「あはは、やっぱあさちゃん可愛い」

……それ禁句。

由良が……と思ったけど、聞いてないっぽかった。

ふぅ、安心。

車を駐車場におき、私たち女子は脱衣場に向かった。

「じゃ、男どもはパラソル系よろしく!」

なんて、格好つけて、先々いく由良。

「え、あ、まってよ!」

「俺らも行くか」

真田さんも来るらしい。

ここまできて帰れなんてないもんね。

3人みんな美形だから、逆ナンとか凄そう。

モテるって大変だなぁ。

「何ぼけっとしてんの。早く着替えて」

あ、いけない、いけない。

「はぁい」

なるべく急いで水着に着替えた。

私の水着は、白地にドットのレースがついたビキニ。下がスカート状になっててすごく可愛い。

由良は黒の三角ビキニ。相変わらずセクシー!

由良が買ってくれて、すごく申し訳ないけど、実際スクール水着しか持ってない私には礼を言うしかなかった。

「よし、着替えたね?行くよ!」

「うん」

セクシー……。


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