君だけを・・
俺は休み時間になると舞の携帯に電話する・・だが出ない・・

メールも駄目か・・・


舞の意識が戻ったが転校したことは学校中に広がるだろう・・



俺はもっと白い目で見られるだろうが・・


そんなのどうでもいい・・



「舞に会いたい・・・」



「ゆう・・」


後ろから声をかけてきたのはゆり・・



俺は無言でみた。

「舞ちゃんのこと聞いたわ・・」

「・・・・」


「ごめんね・・私の所為で・・・」


「俺も悪い・・だけど・・」


ゆりの上履きをみた・・泥だらけだ・・


「クラスのやつらか?」


「わかんない・・他の生徒かも・・」


「俺はお前のこといい友達って思ってた・・だから困ったことがあれば助けてやろうって思った・・でも・・・もう友達に戻れない・・お前に優しくて舞があんなことになった・・お前を守るのは先輩だ・・・」


「・・・・」


「先輩とも駄目になるかもしれない・・・だから・・」


「俺に助けを求めるな・・・責められてるのはお前だけじゃない・・・」




俺はゆりへの友情を捨てた。



でも遅かったんだな・・・
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